2014年1月11日（土）　雪景色の富士山15景5

「再挑戦だ！」と参加した「雪景色の富士山15景」を巡る旅も、残すところ3景になった。

ここまで、信じられないような幸運に恵まれたが、静岡県だし、さすがに最後までこのままということはないよねと、少し不安になる。

でもまぁ、行くしかないんだけれど。

第13景 田貫湖

4月20日頃と8月20日頃の天気の良い早朝に、ダイアモンド富士が見られるという、朝霧高原の一角に位置する富士山の西麓の人造湖「田貫湖（たぬきこ）」が第13景だ。もともとは小さな沼であったものを、農業用水を確保するために、人工的に沼を拡張したとか。大沢崩れ（今も崩壊が続いている浸食谷）がほぼ真正面に見えて、富士山の険しさが分かる景色になっている。

○富士宮市観光課「田貫湖」のページはこちら

　静岡県富士宮市

何やら動いてるぞー

拡大するとネコが睨みつけている

第14景 富士川サービスエリア

さぁ、いよいよ残り二つ。プロアマ問わず、カメラマンに人気のスポット富士川（ふじかわ）SAだ。

○NEXCO中日本　東名高速道路「富士川SA（下り線）」のページはこちら

　静岡県富士市

バスを降りてすぐ、急ぎ足で絶景スポットに向かう。雲はあるが、まぁまぁの景色だ。

石の穴から覗いて、富士山の写真を狙っていると、その前を、数人の子供が何度も横切る。イライラしてきたので、いなくなったらまた、挑戦しよう！

さぁこれからと、膝をついて再度狙っていると、またしても子供が寄ってくる。ははの後ろに並ぶ人も出てきた。こりゃあかんわ…

第15景 日本平・吟望台

とうとう最後の1景になってしまった。ここまでは、本当に奇跡としか言いようがないほどの晴天に恵まれた。

いや、お天気で言えば前回も、最後の1日を除いて晴れだった。でも、肝心の富士は見えなかったのだ。

前回があったからこその、昨日・今日だったかもしれないな。

横浜にもあるという「赤い靴」のブロンズ像だが、ここ日本平・吟望台（ぎんぼうだい）の像は、高橋剛さんという方の作になる母子像だ。野口雨情作詞の「赤い靴」に登場する女の子は、現在の清水市宮加三（旧不二見村）で生まれた「岩崎きみ」ちゃんという実在の人物が題材になっている。それが縁で、運命に翻弄され二度と会うことのなかった母と子を、是非とも会わせてやりたいと全国から浄財が寄せられ、1986年3月、清水市を見下すこの地に、像が立てられたそうだ。銅板には、「母と子よ、永遠に安らかなれ」と刻まれていた。今は二人とも幸せだろうな。

横浜とここの二か所と思っていたが、ググってみたら、きみちゃんの像は、ゆかりの地に7つもあるらしい。きみちゃんが預けられた孤児院があった麻布十番や北海道など。「麻布十番未知案内」という、この商店街のHPに詳しく載っていて、それぞれの像が写真入りで紹介されていて興味深い。

○日本平観光協会の「赤い靴の伝説」のページはこちら

少し霞んでいるのか？でも、これくらいなんでもない！　二重丸だよ。

赤い靴のブロンズ像の前を抜けて、公園の方に行ってみた。

2007年1月、木村拓哉さんが主演したTBSドラマ「華麗なる一族」に、万俵家の庭園として出てきたのが、ここ日本平にある「日本平ホテル」の庭園だそうで、ここを下りて行くとホテルの庭園（一般開放されているらしい）があるのかと思ったが、時間がなく断念。ここからの富士山が、日本平一の景観だという人もおられ、ぜひ見てみたかったな。

しばらく車窓からは見えるだろうけど、さぁ、いよいよ富士山ともお別れだ。

左手に駿河湾の海を見ながら、一路大阪駅へ。

最後の弁当が配られた。前回と同じ浜名湖名物らしい「ぼくめし」。

バスは順調に走り、予定より1時間以上も早く大阪駅に到着。ひたすら安全運転で走ってくださった帝産バスの運転手Y野さん、たくさんの貴重な話をしてくださったガイドのY本さんとはここでお別れ。本当にありがとうございました。

折角の大阪駅だというのに、悲しいかなちちもははも、時間を潰す方法を知らず、定番の時間つぶし。

はは

ちち

何度も言うが、本当に信じられないような幸運に恵まれた旅だった。

まだ調べていないけれど、これで間違いなく、年末ジャンボ宝くじの当たりはなくなったな。