2013年5月13(月) 特別史跡 旧閑谷学校 |
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伊部(いんべ)あたりは何度か訪れたことがあるが、なぜか旧閑谷学校に足を延ばしたことはなかった。どんな史跡なんだろうと、ワクワク感が募る。 「和気町藤公園」から車で15分ほど走った所に目的地はあった。駐車場脇のトイレの軒下にはツバメの巣がある。もう巣立った後なのだろうか? 電話BOXでさえ景色に溶け込んで、ひっそり立っていた。期待度大! 〇「特別史跡 旧閑谷学校」のHPはこちら |
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やっぱり、ははを置き去りにするちち |
池田光政公など閑谷学校と関わりのある10人を紹介 |
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「特別史跡 旧閑谷学校」の説明板 |
先賢の偉業を遺さんとし、由来を刻んだという石碑 |
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孔子廟には門前に泮池(はんち)が設けられ石橋が架かる。中国の学制に模して日本の各藩の学校にも「泮池」が造られた。石橋も国の重要文化財となっている。 |
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泮池は普通は半円形だが |
ここでは、長方形の泮池 |
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学校の石塀の傍らに立つクスノ木(高さ約10メートル)は、1926年(大正15年)5月、昭和天皇が皇太子のとき、植樹されたお手植えの木だそうで、平成22年(2010年)3月、大きく茂りすぎて史跡の景観を損なうようになったため短く剪定したところ、その後自然にハート形になったとか。ホントだ!ちちの頭上に確かにハートが見える。閑谷学校売店には「ハートの木」にちなんだグッズも販売されているそうだ。 |
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聖廟の正門で「鶴鳴門」と呼ばれている(重要文化財) |
真正面に聖廟 |
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新しそうに見えた看板 |
棟に鯱をのせるのはこの門だけとか(内側から) |
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閑谷学校の施設を囲む「石塀(せきへい)」は、元禄14年に完成したもの |
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公門(こうもん) |
生徒たちの通用門「飲室門」 |
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五経などの講釈が行われた「習芸斎」 |
教科書や参考書をおさめた「文庫」 |
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生徒の休憩室「飲室(いんしつ)」 |
「炉」には、火の使用に厳重な注意を払うようと書かれている |
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備前瓦も美しい「講堂(国宝)」。内部には入れないが、周りの廊下は歩くことができる。研修生たちが諳んじる論語を聴きながら、廊下に座って、真っ赤に紅葉した櫂の木を眺めているははの姿を想像するだけで、楽しくなってくる。きっと時間がゆっくりと流れるんだろうなぁ。 |
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現在も論語などの講釈を受けるなどの講堂学習が行われているとか。講堂内の床は、ネルで拭くだけだというのにぴかぴかだ |
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秋、聖廟前に見える櫂の木が、開け放された障子越しに講堂の床に紅葉を映し、最高の眺めになるらしい。今年の秋も、多くのカメラマンが、このビューポイントに陣取るのだろうか?できれば、その一員になりたいものだ。 |
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折角だから、資料館にも足を延ばしてみた。学校をぐるりと取り囲む重要文化財の「石塀(せきへい)」は、全長765米もあるそうだ。 河内屋治兵衛を棟梁とする石工集団によって築かれたもので「切り込み接ぎ式」と呼ばれる工法が用いられていて、元禄14年(1701年)に完成したと案内がある。内部には洗浄した割栗石(わりぐりいし:頑丈な基礎を作るために建築物の基礎などに使う200〜300ミリ程度の小塊場の石材)を詰めて排水を助けており、3百年を経て今も厳然たる姿をたたえているそうな。 |
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緑との対比が美しすぎる。もしかしたら紅葉よりも似合うかも。今回のベストショット↑か? |
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資料館となっている「学房跡」 |
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資料館入口 |
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揮毫は1972-1996年まで岡山県知事を務めた長野士郎氏、陶板制作は人間国宝で備前焼き作家の藤原雄氏 |
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大正14年、聖廟の前に、中国の孔子林の種を育てた一対の櫂の木が閑谷学校に寄贈され移植された。鮮やかな紅葉で知られるこの櫂の木だが、近年紅葉に陰りが見え始めたことから、リフレッシュ事業が始まっているそうだ。募金活動もしている。 |
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学校の創始者池田光政公を祀った閑谷神社 |
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本殿内には光政公の金銅製座像が安置されているらしい |
神社から校門(右手)を眺める |
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340年も前に作られた「庶民のための学校」が今なお現存し、史跡としてだけでなく、現役の教育現場としても活用されていることにまず驚く。また来たいと思わせる魅力にあふれていた。目に沁みる新緑とともに、心に残る1ページとなったことは間違いない。 散策したり、写真を撮ったり、ゆったりと過ぎる時間をもっと楽しみたかったが、近くに日帰り湯ができる温泉があるらしいので、名残り惜しくも旧閑谷学校を後にした。和気町藤公園から車で10分ほど走ったところにある「和気鵜飼谷(わけうがいだに)温泉」は、アルカリ性単純温泉。大浴場のほかに、露天風呂や薬草風呂、サウナ室もある。一応打たせ湯も。5〜6人先客がいたので、残念ながらお風呂の写真はない。日帰り入浴料600円なり。タオル付きで800円。タオルだけを売っていたが、250円となっていたので、ちょっとだけ割引き。でも、温泉の名前は印刷してあったけど、うすいペラペラのよくある温泉のタオルが250円?とちょっとびっくりした。やっぱり、いつでも温泉に入れるように、車にはタオルを常備しておこう! 〇「和気鵜飼谷温泉」のHPはこちら |
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平日だったが貸切ではなかったので、写真はここまで |
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さすが、桃太郎伝説発祥の地「吉備」だ |
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通路を抜けると展望台へ。ベンチに鬼の面 |
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柱(塔?)のてっぺんにも鬼の面 |
この五重塔は、上り線SAからも見ることができる |
五重の塔を近くで見てみようかと、下りの吉備SAにも寄ってみた。 給水の安全を維持するためには十分な水圧が必要で、産業革命期には多くの巨大なタンクが建設されたらしい。備中国分寺を模したこの五重塔も給水塔らしいが、現役なのか?ランドマークなのか? ロールケーキとお皿が似合ってない!何でもいいって訳じゃないと思うけど、ちちが用意してくれたんで… 「岡山吉備ろーる」については、ブログでどうぞ。ここ |
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